東海大相模対福岡大大濠【観戦レビュー】
先発ピッチャーとしての役割を意識している監督の差が出ていたのではないでしょうか。
準々決勝の第一試合同様、2回までで試合は決着が着いていたように思います。3回以降はプレッシャーが消えた東海大相模のエース・石田投手が持ち味を出すピッチングで14奪三振の完封劇。
2回途中でリリーフ出場となった福岡大大濠の毛利投手もイニングを重ねるごとに調子が良くなります。疲労があったとしても、結局2回という早い段階での継投となるのであれば、しっかりと準備をさせてあげて先発起用でも良かったように感じます。
高校野球はプレッシャーのゲームだと僕は思っています。特にレベルが均衡する甲子園の舞台では、状況々々で精神的にもプレーに変化を与えます。
ベスト8、対戦相手が東海大相模。ここで2年生投手を起用する度胸はすごいと思いますが、起用方法としては「?」でした。1回に長打で2点を与えると、2回には先頭打者・8番深谷選手にツーベースH。次打者をピッチャーフライに抑えますが、1番門馬選手に強烈な左翼スタンドインのツーランホームラン。
そして、ここでピッチャー交代。交代した2年生投手の馬場君は経験をしたといえば、経験をしたのでしょうが、得られたものは何だったのでしょうか。
東海大相模は3年ぶりのベスト4進出。春にめっぽう強くて、準々決勝は5戦全勝となりました。次の試合はエース・達投手率いる天理。投手戦になるのか、打撃戦となるのか、ワクワクしますね。
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