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東海大菅生対京都国際【観戦レビュー】

東海大菅生・若林監督を見て、「この監督、すげーわ」と思いました。

 

2-4で追いかける展開で迎えた9回裏の東海大菅生

特段、綻びを見せない京都国際・森下投手。

 

ドラマの起承転結の構造が、そのままこの試合を構築していました。1~8回で拾い上げた情報を脚本家が9回の攻撃作戦に落とし込み、プレーヤが見事に実行。それが、この試合でした。これは京都国際の勝ちかな、と見ていたら、すごいオチが!まさかの2点差を土壇場でひっくり返し、5-4でサヨナラ勝ち。

脚本家が描いた作戦の肝は徹底した「打者の右打ち」。

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右打ちを続ける東海大菅生打線

 

■京都国際・森下投手(左投げ)

東海大菅生

2番 宋 選手(右打者)→ライト前H(0アウト/1塁)

3番 千田選手(右打者)→ライト前H(0アウト/1.2塁)

4番 堤町選手(右打者)→セカンドゴロ(1アウト/1.3塁)

    【盗塁成功 1アウト2.3塁】

5番 小池選手(右打者)→サードゴロ(2アウト/3塁)1点返して3-4で1点差

6番 鈴木選手(右打者)→四球(2アウト/1.3塁)

    【小山選手→山田選手】

7番 山田選手(右打者)→死球(2アウト/1.2.3塁)

    【岩田選手→多井選手】

8番 多井選手(右打者)→ライト線を破るツーベースH 2点入り5-4で逆転

 

この回、打席には7人の右打者が入り、5人が打ち返しました。そのうち4人が右方向への打球でした。「右方向へ打ちなさい」と指示があったとしても、それを遂行できるかどうかは全く別な話です。やっぱり東海大菅生の監督や選手たちのレベルが高い。

敗れはしましたが、京都国際の野球はプレーの精度が安定しており、見ていて気持ちが良いものでした。

この試合は今大会を代表する試合になると思います。

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