神戸国際大付対仙台育英【観戦レビュー】
2回戦のはじまりは1回戦からの続き
1回戦を終えて、甲子園という球場の土に、あるいは雰囲気に慣れはじめた神戸国際大付と仙台育英の両校。試合の流れや展開を見なければ、神戸国際大付は北海相手に「3-2」、仙台育英は明徳義塾に相手に「1-0」。お互いに1点差で勝利したという共通点を持っています。
神戸国際大付は2点差を中盤から終盤にかけて追いつき、さらにはサヨナラ勝ちという起爆剤付きの勝ち方でした。
仙台育英は1-0の虎の子を最後まで守り抜いての勝利。「1-0」理論はここでは書きませんが、栄養剤付きの勝ち方とも言えると思います。
試合後の感想としてはゲームの前半と後半で分かれます。
つまり、前半と後半が入れ替わっていれば、試合結果が変わっていたかもしれないと僕は思うのです。点差には見えてきませんが、両校とも実力的には互角ではなかったのでしょうか。
前半の1~3回は「神戸0-7育英」、後半の7~9回は「神戸4-1育英」であり
中盤の4~6回は「神戸1-5育英」となっています。
中盤の試合作りは前半の展開や相手の調子を見ながら策を講じていきますし、点差によっては選手の精神状況にも変化を与えている頃合です。
そして後半に向かうにつれ試合の流れも活発化し、選手の精神も落ち着き、実力を発揮しやすい環境となっている可能性が高いのです。
その観点から見れば、神戸国際大付が先に攻撃力を発揮していれば、中盤での展開も変わり、仙台育英の大量得点には繋がらなかったかもしれません。
仙台育英の打撃に注目がいくと思いますが、前試合のゲーム内容がこの試合に作用したのではないか、と僕は考えているのです。
仙台育英・須江監督は点差の開きもあり、「エース・伊藤投手を休ませる」とともに他の投手や選手を経験させるという考えがあったと思われます。
その点で考えれば、見事な監督采配といえます。
しかし高校野球、とくに甲子園では日々、試合が行われベスト4まではインターバルがありません。前の試合が次の試合に与える影響。いわば試合の持続性です。
ベスト8の対戦相手は健大高崎か天理か。両校の試合を見て、次の仙台育英の試合を観戦したいと思います。
ちなみに僕は須江監督は好きです。なので、次の試合も楽しみにしています!